コーヒープラント2
業種:食品製造
設備概要
薬液タンクに化学原料を投入し一定時間撹拌反応させる。次に遠心脱水機で固液分離し、ケーキのみを回収し振動流動層乾燥機を用いて乾燥を行う。乾燥後の粉体原料を粒度を整えリボンミキサーでエージングを行いフレコンバックに充填する。
設備フロー

使用している機械
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遠心脱水機:松本機械販売㈱製
・既設の遠心脱水機は年代も古く性能は低い物であった。お客様も最新の遠心脱水機を詳しく理解していなかったために弊社が間に入りまとめた。仕様や性能についてはサンプル原料を頂きテスト検証を行った。
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スクリューフィーダ:定量供給機
既設遠心脱水機のケーキの状態は水分値が高く、テストケーキでも15%の水分量が残っていた。ケーキがスクリュー内部で付着や閉塞の可能性を考慮し、あらかじめ特殊なスクリュー羽根を採用した。 結果は良好であった。
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振動流動層乾燥機:乾燥機
既設遠心脱水機のケーキの状態は水分値が高く、テストケーキでも15%の水分量が残っていた。ケーキがスクリュー内部で付着や閉塞の可能性を考慮し、あらかじめ特殊なスクリュー羽根を採用した。 結果は良好であった。
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円形振動フルイ:粒度選別
大きな塊など除去する役割。カセットリング網枠仕様にして、目開きが少し大きい規格の予備網枠も用意した。品種替えの時にはカセットを入れ替えるだけなので 切り替え時間が短縮できる。
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リボンミキサー:混合機
乾燥した製品の品質、状態を安定させるために撹拌しながらエージングを行う。
Improvement
ご要望と改善点
①更新前の機械は全体的に老朽化していた。
②一つ一つの工程が単品装置で人の操作でハンドリングを行っていた。
③連続ラインではないので品質が安定しない。
④省人化をしながら作業効率を高めたい。生産調整を簡単にしたい。
①については設備全体を見直し、効率バランスや要望の優先順位を考慮し機械は全て新調した。
②について原料投入と製品フレコンバックを倉庫に移動させる以外は全て自動運転のプログラム制御した。
③について品質を安定させる為の工夫をおこなった。
・乾燥品にはケーキの塊が重なって乾燥し、残っている事を考慮して円形振動フルイを強振動型を採用した。フルイ機内部で塊がほぐされ粒度が安定し、歩留まりもアップした。
・品質を安定させるためにタンク内で一定時間保管する必要があったが、撹拌できるリボンミキサーを製品タンクとして採用した事でより品質が安定した。
またリボンミキサー内部に集塵機で空気の流れを作り、冷却効果も上がった。またエージング時間がかなり短縮でき効率が上がった。
④について全自動ラインのプログラム制御を行ったことで、工場内の作業人員は1/4になった。
更新前までは製造日報を手書きで行っていたものが、全てプログラムが代わりの役目を行い、時間ごとの生産量や原料のトレース記録が自動的に残るようになった。
生産効率がアップし、生産状況も見える化できたために、生産計画や品種替えの時の生産調整が容易になった。遠隔操作や事務所でのモニタリング案も上ったが、そこまでは採用に到らなかった。
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